MONA LISA / LE PETIT VIOLON DE MR. GREGOIRE
次作の『Avant Qu'il Ne Soit Trop Tard』と並んで名作・傑作といわれているサード・アルバム。
シアトリカルなヴォーカルが炸裂しています。パワフルにさまざまな歌い分けができている点で、このジャンルのトップ・グループであるAnge(アンジュ)に比肩する、ところどころで凌駕しているとさえいえるでしょう。
バンドの演奏力(というよりも、音づくりなのかな)がAngeにくらべるとかなりチープで、いくぶん粗くもあり、それゆえパッと見(パッと聴き?)で損をしているようにも感じますが、このチープさが身近感や世俗感をより強く生み出しているともいえそうで、悪くはありません。しかしこのキーボードのアレンジと音づくりの薄っぺらさは、もう少しなんとかしたほうがよさそうには思いますが。
意外とポップなメロディもあり、シアトリカル・ロックとしてはとっつきやすいかもしれません。しかし場面展開のヴァリエーションは豊富で、幻想的なフルートなども入り、シアトルカル・ロックの楽しみを存分に感じられる作品です。
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