KINGS OF METAL / MANOWAR
暑苦しいっ! ひさしぶりに聴いたんですが、アルバム冒頭でバイクのエンジンの爆音からスピーディなリフに入るところからして、マッチョで革ジャンな男の汗臭さがむんむん漂ってきそうな暑苦しさ全開です。
むかし、まだへヴィ・メタルをたくさん聴いていたころは、Manowar(マノウォー)って、暑苦しさのなかにブリティッシュ様式美メタルの要素を盛り込んだヘヴィでドラマティックで分厚いロックというイメージを持っていたような気がするのですが、いま改めて聴いてみると、たしかにヘヴィで分厚いんだけど、それほどドラマティックじゃないですね。
曲によってはほんのりクワイアっぽい男声コーラスも入るし、なんとなく大仰なバラードやスローな曲もあるんだけど、歌メロや構成がどれも単調で盛り上がりに欠けるため、ドラマティックになりません。なんか、見掛け倒しというか、張りぼてっぽいドラマティックさ。メロディメーカーとしての力量が少し低いのかな。スローな曲ではメロディが際立ってしまいますから、いいメロディが書けないと厳しいです。彼らは、スローな曲はあまり得意じゃないみたいですね。
スピーディな曲に関しては、ぶんぶんうなるベースや空間をぼってりと塗りつぶすディストーション・ギターが疾走して、ヘヴィ・メタルとしてかっこいいんじゃないかと思います。シャウト・ヴォーカルもいい感じに耳に突き刺さります。最近の自分はヘヴィ・メタルをほとんど聴かないから、聴いててちょっと体力的に疲れるところはありますが、若いころはこのくらいのパワーと熱さが心地よかったんだろうな。
しかし、歌詞はくだらないですねぇ。こんなこと、歌ってたんですねぇ。「Pleasure Slave」なんて間違いなく女性人権団体とかから抗議・非難をやまほど浴びそうです。あまりのばかばかしい歌詞に脱力です。ヘヴィ・メタルって、歌詞を聞いちゃいけないんですね、きっと。
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