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2004/07/12

IVAN CATTANEO / UOAEI

なんだかわからないけど、すごくいい!

Ivan Cattaneo(イヴァン・カッタネオ)は、ウェブで調べると結構な枚数のアルバムを出しているので、イタリアではそれなりの知名度があるカンタウトーレなんだと思います。でも、日本ではあまり知られていませんよね? 自分も聴くのははじめてです。

ほぼ100%裏声を使った、変なヴォーカル。幻想的なフルート。神経を逆なでするようなヴァイオリン。音楽のタイプとしては、アヴァンギャルド風味のあるサイケデリック・フォークに地中海風味がちりばめられた感じ、でしょうか。

いちおう歌詞はあるようだけど、歌詞の意味よりは言葉や発生の持つ「音」の面白さに重点を置いているような歌い方です。ちょっとふざけたような裏声ヴォーカルは、むかしのアヴァンギャルド系プログレッシヴ・ロック・グループにときどきありましたよね。ちょっと記憶があいまいですが、日本のAfter Diner(アフター・ディナー)やQuasimode(カジモド)、Katra Turana(カトラ・トゥラーナ。つづりこんなでしたっけ?)などのヴォーカルがこんな感じだった気がします。あるいはEduardo Artemiev(エドゥアルド・アルテミエフ。つづり間違ってるかも)の『Warmth of Earth』の中間部あたりでもこんなヴォーカルが導入されていたような。ちなみにM7では、自分は矢井田瞳を思い出しました(笑)。

なんと表現したらいいのかわからないんですが、ともかく変な、とても個性的なアルバム。変な声で変な曲で変な演奏。でもメロディそのものはやわらかくきれいだったりします。こういうのを楽しめるのは、やはりサイケがかった初期プログレとかを楽しんで聴ける人なんだろうな。このヴォーカル・スタイルがだめな人はぜんぜんだめでしょうけど、この声も含めて、すべてがとても魅力的に感じます。

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