ICONOCLASTA / same
Iconoclasta(イコノクラスタ? アイコノクラスタ?)はたしか、メキシコのグループでしたっけ。セカンド・アルバムが日本に入ってきたとき(もちろん、LPでした)、「混声合唱入りのすごいシンフォニック・プログレッシヴ!」ということでずいぶん話題になった記憶がありますが、今日聴いているのはファースト・アルバムのほうです。
しかし、なんでこの曲をアルバムのトップに持ってきちゃったのかなぁ。いやね、気持ちはわかるんですよ。華やかで、演奏面での派手さもある曲ですから、ここでしっかり「つかんで」おきたいってことだったんだろうと思うんですが……キミたち、演奏ヘタすぎ!(笑)
アルペジオで1音1音の長さをそろえられないキーボードとか、細かいフレーズのスピードについていけていないリードギターとか、やっぱまずいでしょ。しかもインストゥルメンタルだからねぇ。あまりにもチャレンジングです。これだったら、学生時代に自分が加入してたグループのほうが演奏うまいぞ。それに、学生時代の自分のほうがギターもうまかったぞ、きっと。
自分たちでつくった曲に要求される演奏技術に本人たちの技量が追いついていないという弱点はあるのだけど、曲自体は、なかなかかわいらしくて好感が持てます。あたたかみのある音で、やわらかく明るいシンフォニック・ロックを演奏してます。Camel(キャメル)とかGotic(ゴティック)を少しテクニカルにした感じでしょうか。いわゆる南米ぽさというのがどういうものかはわかりませんが、ユーロピアン・ネイティヴとは少し違った、でもユーロピアンな雰囲気を多分に持った、なかなか魅力的なアルバムです。
ちなみに、A面1曲目(うちにあるのはLPなんです)以外は、それほど「速いパッセージの応酬」といったパートはないので、「めちゃめちゃ演奏ヘタじゃん」と笑ってしまうようなこともあまりありません。というか、1曲目で「この演奏力で大丈夫か?」と心配させられた分、2曲目以降では「なんとかがんばってるじゃん。よしよし」と、成長過程の子供を見るようなあたたかいまなざしで彼らを見つめちゃいます。それが狙いだったのだろうか。
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コメント
ICONOCLASTAですか、私も1枚持ってます。私は2ndしか持っていません。
1回聴いたっきりのような気がします。モアさんのコメントも参考に、
掘り出して聴いてみようかな。新たな発見があるかもしれません。
確かに曲は良いがテクが無いバンドとして評判だった気がします。
投稿: francofrehley | 2004/07/02 17:10