DAVID BOWIE / HEATHEN
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)のアルバムを聴くのって、すごくひさしぶりです。というか、自分は彼のアルバムってほとんど聴いたことなかったんですけどね。でも『Heroes』とかはかっこいいアルバムだと思ってました。
しかし、Davidって何歳になるんだろう? もう結構な年のはずなんですが、ぜんぜん衰えを感じさせませんね。独特の陰影をまとったちょっとエロティックなヴォーカルとか、むかしとまったく変わらない気がします。
ちょっと落ち着いた、抑えた感じの曲から始まり、その感じが少し続くので、このまま落ち着いたアルバムになるのかなと最初は思いました。バックで楽器はけっこう鳴っているのだけど、比較的空間があって、その空間の広がりを上手に活用しているあたりは、新人にはなかなかできないヴェテランならではの味だと思います。
落ち着いた作品になるように見せかけて?おいて、「Slow Burn」あたりから一気に音が分厚く、ゴージャスになります。こういったゴージャスさはグラム・ロックを思い出させますね。グラム・ロックがはやった1970年代って、印象はゴージャスなんだけど、演奏自体は意外と軽い感じがしたりしたものですが、いまは当時とくらべると楽器自体の持つ音圧の高さなどが違うので、印象だけでなく、音自体もかなりゴージャスに鳴ってます。
抑えた感じの曲でも、ゴージャスな感じの曲でも、リズム隊の音がいいな。ベースとドラムの音に重さと厚みがあります。こういったところがやっぱりブリティッシュですね。Davidの声やヴォーカル・スタイルも、やっぱりブリティッシュだよなという印象を強く受けますし、メロディやアレンジにも往年のブリティッシュの香りがたっぷりです。ロマンティックで、ドラマティックで、どこか危険?な感じがして、音でさまざまな映像や心象を思い浮かばせる ―― 1970年代から80年代くらいにかけてイギリスのロックが持っていた魅力が失われずに現代の音楽として表現されている、という感じがします。
David Bowie、かっこいいぞ。他のアルバムも聴きたくなってきた。
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コメント
ボゥイさんは、最近
キャンディーが目に刺さったり、入院したりと
なにかと心配ですね
約、10年前のライブの記憶も薄らですが
すげーかっこ良かったです
イーノと久しぶりに組んでのアルバムで仲間内では
すごい盛り上がったのに、世間の反応をみてションボリでした
投稿: satie_blog | 2004/07/29 02:48