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2004/07/10

映画『21グラム』を観てきました。

『アイ・アム・サム』の予告を観たときも、『ミスティック・リバー』を観たときも、もしかしてそうかなぁと思ったんだけど、この映画を観ていっそう確信しました。

自分はショーン・ペンの顔が嫌いだ。

映画は全編にやり切れない悲しさや苦しさ、切なさがただよっていて、観ているこちらまで気分が沈んできます。でも、じつはこれって「雰囲気一発」映画な気がします。

たしかにテーマは重いし、ある種の哲学的命題を感じさせるようにも思えるのですが、それもみんな、時間軸が交錯し、混乱した時間軸のなかで主要人物3人の物語がぶつぎれでカットインしてくることによる効果の部分が大きいような。時間の流れに沿って事件を見せ、それぞれの人物の物語も整理して映し出したなら、意外と平凡な映画になったように思います。

とはいえ、この「時間」と「想い」の交錯と混乱が、事件の当事者、関係者たちの不安定で混乱した心情を表わしてるともいえ、そういう意味では「うまい構成だな」と感じます。

しかし、ベニチオ・デル・トロのダメ男演技はしびれました。彼がもっとも「21グラム」の重さに押し潰されていましたね。あと、音楽がけっこうよかったな。

それなりに見ごたえのある映画で、なかなか楽しめました。

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コメント

実は私もです。ショーン・ペンは目の間が狭いのかな、きつい顔が苦手です。最近やっと慣れてはきましたが、やはり若い頃の映画はあまり見たいとは思いません。
「21グラム」確か心臓の重さでしたか、有り得なさそうなストーリーだったような。私はWOWOWで放送するまで待ちますわ。重いテーマの映画は心に余裕がある時に見ることにしてます。

投稿: hello nico | 2004/07/12 00:53

21gは「魂の重さ」といわれてるらしいです。人間の死亡前と死亡後の体重を量ってくらべると、みんな死亡後には21gだけ軽くなっているんだそうな。
ストーリー的には、じつはシンプルで、実際にありそうなものです。それを、時間軸や3人の物語を入り組ませて映し出すことで、すごく複雑な印象を与えています。でも、最後にはそれらがひとつの地点に収束し、全体のストーリーのシンプルさが明らかになったところで、けっこう胸にず~んときます。

投稿: もあ | 2004/07/12 13:33

>実際にありそうなものです
それは失礼しました。てっきり心臓移植の提供者を探し出して、それから…というストーリーだと思ってました。ドナーは絶対秘密なのかと思ってましたので、あり得ないと思っていました。

>けっこう胸にず~んときます
感動するのですね。
最近それほど心を動かされる映画に出会えていないので、WOWOWでやるのを待つのは変わらないのですが、見るのが楽しみです。

投稿: hello nico | 2004/07/13 23:17

>てっきり心臓移植の提供者を探し出して、それから…というストーリーだと思ってました。

あ、見た目上のストーリーはそういうものですよ。ドナーは絶対秘密ですけど、お金を使ってしかるべき筋に調べさせれば、見つけられないこともないってことですね。

>感動するのですね。

これを「感動」といっていいのか、よくわかりません。『ミスティック・リバー』もそうでしたけど、あとに残るのは苦しく切ない思いかな。ただ『ミスティック・リバー』のように後味が悪くはないです。

投稿: もあ | 2004/07/14 08:31

う~ん、何となくストーリーが見えてきたような気がします。ここに書いたらまずいかしら。
これは復讐物? そしてみんな納得するような終わり方なのかもしれませんね。見てからのお楽しみにしときます、あと半年待ちますわ。

投稿: hello nico | 2004/07/15 00:12

復讐もの……ではないです。失った(と思っている)もしくは失いかけている「魂(Soul)」を捜す物語ですね、きっと。重いです。
表面に見えるストーリーは違うけど、テーマ的には「ミスティック・リバー」と近いものがあるんじゃないかな、と思います。

投稿: もあ | 2004/07/15 09:16

ことごとく否定されてますね、ハズカシー。
てっきり、心臓を移植されたショーン・ペンが、ドナーの妻である家族を失ったナオミ・ワッツの為に交通事故の加害者を射殺するお話かと思いました。そんなありきたりのストーリーでは面白くないですね、いずれにしても楽しみにしてます。
「ミスティック・リバー」はちょっと納得できない・共感できない部分があったので、この映画はちょっと期待してます。紹介してくれてありがとう。

投稿: hello nico | 2004/07/17 00:44

「ミスティック・リバー」は自分も納得できない・共感できない点があって、どうなのかなぁ、自分には難しすぎる映画なのかなぁと思ってたんですが、先日、映画が大好きな学生時代の先輩に会いまして、彼が思うところの「ミスティック・リバー」の解釈(なぜショーン・ペンは幼馴染の彼を殺さなければならなかったのか、たとえ彼が本当にショーンの娘を殺したのではなかったとしても、について)を聞いて、ここにも「魂(Soul)」の探求があったのかなぁ、と思いました。
でも、やはり「21グラム」のほうが、自分としては納得しやすいです。

投稿: もあ | 2004/07/17 09:36

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