Teresa De Sio
Teresa De Sio(テレーザ・デ・シオ)は、ナポリの歌姫でしたっけ? シチリアだったかな。いずれにしても、南イタリア出身の女性シンガーですね。たしか、Mauro Pagani(マウロ・パガーニ)のファースト・アルバムやEmilio Locurcio(エミリオ・ロクルチオ)のポップ・オペラ『L' Eliogabalo』にも参加してて、独特のエキゾティックな歌声を聞かせてくれていたはず。
で、このアルバム。Teresaの名前がそのままアルバム・タイトルになっていますが、デビュー作ではなく、1982年のセカンド・アルバムです。
じつは自分、Teresaのアルバムってほとんど聴いたことがなくて、彼女に対する印象は、MauroやEmilioの作品など、彼女が参加した別のアルバムからのもののほうが強かったんですよ。なので、もっと地中海風、民族音楽風かなと思ってたんですけど、思ってたより、というか、かなりこのアルバムはポップです。Sheena Easton(シーナ・イーストン)かよってくらいに、明るくてやわらかでポップなメロディがあふれてます。
でも、Teresaの歌声は、やっぱり独特なんですね。曲調やメロディ、アレンジは英米のポップ・ミュージックとそれほど大きく違わないのだけど、Teresaの細かく震える歌声には、やっぱり南イタリアの香りが色濃く漂っています。Teresaのビブラートにあわせるように細かいビブラートをかぶせるハーモニカなんていうにくいアレンジもあり、センスのよさをうかがわせます。
アルバム全体としてはポップすぎて、個人的な好みとは少し違うのですが、Teresaはやっぱり味わいのあるシンガーだなと思います。また、個性的な彼女のヴォーカルを活かすのは、こういった曲調ではなく、やはりもう少しエキゾティックな、エスニックな、トラディショナルな雰囲気を持った曲なんだろうなとも思うのでした。
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