Gianfranco Manfredi "Zombie di tutto il mondo unitevi!"
この人のこと、自分はぜんぜん知らないんですけどね、Gli indimenticabiliシリーズの再発は安いし、内容もいいものが多いし、ジャケット・アートも変で気になるしってことで買ってみました。そしたら、なにげに曲作りやアレンジでClaudio Fabi(クラウディオ・ファビ)やRoberto Colombo(ロベルト・コロンボ)とかが関わってて、なかなかおもしろい作品になってます。ヴァイオリンでLucio Fabbri(ルーチォ・ファッブリ)とMauro Pagani(マウロ・パガーニ)も参加してるし、PFM人脈の中に入る人なのかな。
都会と未開地、現代と原始時代、地球人と宇宙人(?)――そんなものが入り乱れたようなイメージのジャケットは、怪しさ満載です。でも曲のほうはそれほど怪しいことはありません。インディーズ系フォーク・ロックっぽい感じですが、そのなかに地中海風味があったり、泥臭いフォークがあったり、古い時代のヨーロッパの街角楽師を思わせるようなノスタルジックな曲があったり。そんな感じでいろんなタイプの曲が入り乱れているところは、ジャケットの混沌とした印象とあっているかもしれません。
でも、それが変にプログレッシヴとかアートっぽいとかいうことはなく、全体に聴きやすいと感じるのは、Gianfranco Manfredi(ジァンフランコ・マンフレディ)のヴォーカルが、なんだか田舎臭くて垢抜けてないからかな。ちょっとにごった感じの声だけど、なんか、人がよさそうなんですよ。この声が意外と求心力があって、どんなタイプの曲でもGianfrancoのものにしてるんでしょうね。
なかなかにおもしろいアルバムでした。新品で5ユーロという値づけ以上の楽しみがありますね。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 「every little music in my life」最近の更新(2023.08.06)
- Matia Bazar / The Best Of (2022)(2022.11.27)
- Umberto Tozzi / Io Camminero(2022.07.24)
- Spectrum / Spectrum 6; SPECTRUM FINAL Budoukan Live Sept. 22,1981 (1981)(2022.05.22)
- RockFour / One Fantastic Day (2001)(2022.05.22)
コメント