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2004/05/28

Apoteosi

イタリアのプログレッシヴ・グループ、Apoteosi(アポテオジ)の唯一のアルバムです。

オープニングは怪しい響きのオルガンから始まって、このまま邪悪系シンフォニックになるのかと思わせるのですが、その後はどちらかというと軽やか系さわやかメロディアス・シンフォニックになっていきます。

このキーボード、なんていうんでしたっけ? ソリーナ? アープ? 忘れちゃいましたが、1970年代前半ころのユーロ・プログレ・グループがよく使ってたやつで、さわやかなんだけど少しざらざらした音色にあたたかみがあって、けっこう好きです。このキーボードがこのアルバムの性格を方向づけてるといえるかな。

ヴォーカル・パートはかなりポップだと思います。女性ヴォーカルのためかもしれませんが、オランダのEarth & Fire(アース&ファイア)とか、イギリスのJulian J. Savarin(ジュリアン・ジェイ・サバリン。こんなつづりだったっけ?)とかを思い出しちゃいました。でも、アルバム後半では男声合唱風のコーラスも入ったりして、ただのポップ・プログレにはなってないんですけどね。

演奏力は、普通かな。ドラムはけっこううまいと思います。キーボードは、ちょっとだけミスタッチがあったりします。ベースは……よくわからん。ギターは、まぁこんなもんでしょう。

全体にこじんまりした感じで、かわいらしいです。1970年代のイタリアン・シンフォニックをたくさん聴いてきた耳には、新鮮さとか驚きとか感動とかいったものはないけど、なんか愛らしくてむげにはできない……そんなアルバムです。

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コメント

初めまして
以前から気になってはいたのですが、リンク先が奥深く、なかなかコメントできずにいました。

音楽に関しては「Aphrodite's Child」「ユーロ・プログレ・ディスク・ガイド」等々
映画に関しては、私が見たいと思っていてもなかなか見にいけずにいた「ぼくは怖くない」や「テキサス・チェーンソー」「スクール・オブ・ロック」等々
どこにコメントしようか迷いましたが、こちらにしました。“Apoteosi”まだ聴いた事がないのですが、Earth & Fireと書いてあったので興味を持ちました。今度買いますね。

投稿: hello nico | 2004/06/02 01:50

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